ニュージーランド産ユニットの初作。多数のシンガーを配してR&B作品としての体裁も整えているものの、まろやかなエレピをはじめとする楽器群がスタイリッシュに主張し、どこかモダン・フュージョンやクラブ・ジャズの香りが漂う。これはプロデュースを務めるネイサン・ヘインズの舵取りが大きいのだろう。軽やかに躍動する“Sunshine”や“47 Degrees”で聴かせる往時のウェスト・ロンドン直系なサウンドも最高。