トラヴィス・スコット、全米No.1獲得済の2作目はケンドリックやウィークエンドら豪華ゲストに重きを置かずアルバム構築の美学感じられる一枚

2016.12.12

自身の初作『Rodeo』を絶頂に、ドレイクリアーナらの楽曲に関わった2015年はまさに彼の年だったと言っても差し支えないだろう。そのまま深く関与したリアーナの『Anti』以降はやや抑え気味になったものの、ウィズ・カリファ“Bake Sale”やミゲルDJスネイクらの話題曲に参加した今年も好調の波は続いている。その過程で制作されていたのがこのセカンド・アルバムだ。ブライアン・マックナイトを示す表題はヤング・サグとの連名ヒット“Pick Up The Phone”におけるクエヴォミーゴス)のフレーズが気に入って付けたそうで、こういうノリがもっともらしく響くのも時代の寵児ならでは。冒頭曲からアンドレ3000がラップし、ケンドリック・ラマーブライソン・ティラーキッド・カディウィークエンドらも招いているが、そこに重きを置かないアルバム構築の美学は蟹江師匠にも通じるもの。ゲトーな酩酊フロウと残響トラップのドープな深みヤバみは前作に譲ると思うが、勢いからして当然の全米No.1。まだ24歳か。

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