現行最高峰のカリスマ・ラッパーによる、フル尺では約3年ぶりの3作目。ジャージークラブを自己流に消化した先行曲“Just Wanna Rock”を筆頭にトラップやレイジ、エモなどをベースにしつつ、ヘヴィーなロックやニューメタルなど自身の嗜好を好き勝手にごちゃ混ぜにしたサウンドで、トラヴィス・スコットやニッキー・ミナージュ、さらにはブリング・ミー・ザ・ホライズンやBABYMETALらを招いてボーダレスにジャンルを横断する。トレイラー映像で「AKIRA」をモチーフに渋谷の街並みを描いたり、“Nakamura”では人気レスラーの中邑真輔について綴るなど日本への偏愛も感じさせる傑作だ。