電子シューゲイザーの最重要人物から届いた4年ぶりの新作。近年はタンジェリン・ドリームの一員として活動していたが、グループの創設メンバーであるエドガー・フローゼの訃報を受け、単独名義で恩師に感謝の意を表そうという狙いが見て取れる。乾いた質感のシンセ、幾層にも重なったホワイト・ノイズ、想像力を掻き立てる幽玄なヴォーカル——エドガーが後進に与えた影響の大きさを改めて確認できる感動的な全9曲。