オリジナルにコダワる二人ユニット! ~タワーレコード限定発売!

 2009年、ポップス系のバンド・ライヴをサポートするミュージシャン同士という形で持山翔子(p)と小山尚希(b)は出逢い、彼女をリーダーとするジャズ活動がスタートした。クラシックからポップス畑へ転向し、ジャズへの興味が高まっていた彼女と、多方面で活躍しながら、自身の名義でジャズ・ライヴも精力的に行なっていた小山のふたりによるユニットは、翌年から様々な編成でコンスタントにライヴを行なう。2011年には〈m.s.t.〉として自主制作盤も発表し、現在までに2枚のミニ・アルバム、1枚のフル・アルバムをリリース。オリジナル曲をメインとした独自のスタイルを確立してきた彼等が今回5曲入りの新作『Pianium』を完成。ユニット名の意味“make the scenery tune(景色に音を)”を彷彿させる内容で、トリオによる演奏他、弦楽四重奏入り、そこにアコーディオンの音色も加わったナンバーなど曲ごとに世界がチェンジ。3曲が持山作品で小山は1曲提供、ビル・エヴァンス(p)の名曲もカヴァーしている。

m.s.t. Pianium  ワーナー(2017)

 「頭の中にあるイメージを形にしようと思いながら曲を書くことが多いですね。《Pianium》に関しては“ピアノが持つ空間”を感じてもらえるように黒鍵をふんだんに使っています」(持山)

 「曲作りはベースかギター。最近はパソコンに向かってドラム・パートも入れた上で簡単な和音を付け録音、それを彼女がブラッシュアップしたコードでピアノを弾くパターンが多いです。3曲目に収録した《朝霧》はまさにそんな感じで仕上げました」(小山)

 8人編成による凝った構成の4曲目《夢》はライヴでも人気の高い楽曲である。

 「私が書いた断片的な曲を小山君が上手く料理しながらひとつのストーリーとしてまとめてくれました」

 「僕が追っかけをしていたゲストの佐藤芳明(acc)さんとはこのユニットで過去3回ライヴ共演させていただいていますが、今回、ご一緒出来て本当に感激してます。曲の最後に芳明さんがアドリヴで演奏したフレーズも最高にカッコいいので、お聴き逃しなく!」

 より多くの人に伝えたいとの想いからアルバムが完成するまでに試行錯誤もあったという。

 「誰々っぽいねと言われないようにアウトローな気持ちで作りましたが、僕たちとしてはかなりポップになったと思っているんですよ」

 「こだわって組み立てた曲ばかりなので聴いてくださる方がそれぞれ分析してくれても嬉しいですし、私自身は妄想に浸った時のBGMにも合うと思ってます」

 “ポップス寄りのジャズです”と言った彼等のアンサンブルは、幅広い聴き手の心象を豊かに彩るだろう。

 


LIVE INFO

m.s.t.『Pianium』発売記念ライヴ決定!
○6/7(水) 17:30 開場(1st)19:30開演(2nd)21:00開演
会場:渋谷 JZ Brat SOUND OF TOKYO
www.jzbrat.com

 


TOWER RECORDS INFORMATION

『Pianium』発売記念ミニLIVE & サイン会
○5/11(木) タワーレコード渋谷店 6F
○5/21(日) タワーレコード磐田店
○6/2(金) タワーレコード池袋店