昨夏にはトレイヴォン・マーティン事件のトリビュート曲が話題を集めたスタイルズだが、通算7枚目になる新作はそんな活動を反映したコンシャスな内容。とりわけ映画「ボーイズン・ザ・フッド」のワンシーンを引用した“Never Trust”は彼一流のストリート哲学が発揮された力作。他にもブラッドストーン“Instant Love”ネタのNY讃歌“World Tour”や16歳の実息ノアが制作を務める“Rude Boy Hip Hop”など、流石の安定感。