GLAYの55作目となるシングル『WINTERDELICS.EP~あなたといきてゆく~』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン〈tower+〉の臨時増刊号〈別冊tower+〉を発行! ここでは、別冊の中面にも掲載されているHISASHI(ギター)へのインタヴューを掲載いたします。別冊tower+は、タワーレコード全店で11月21日(火)より配布スタートです!
※別冊tower+の配布開始時間は店舗によって異なります。
※別冊tower+は無くなり次第終了となります。

※タワーレコードオンラインは除きます。


 

最新アルバム『SUMMERDELICS』がチャート1位を獲得。9月からスタートした全国ツアー〈GLAY ARENA TOUR 2017 “SUMMERDELICS”〉でも日本中のファンを熱狂させているGLAYから早くもニューシングル『WINTERDELICS.EP~あなたといきてゆく~』が届けられた。〈王道のGLAYバラード〉と称すべき“あなたといきてゆく”を中心にした本作について、HISASHI(ギター)に聞いた。

 

TAKURO、TERU、HISASHI、JIROの楽曲がバランスよく収められた14thアルバム『SUMMERDELICS』はGLAYにとって新たなターニングポイントになったといっていい。メンバー4人のソングライティング・センスを存分に活かすことで音楽性は飛躍的に拡大。HISASHIの作詞作曲による“シン・ゾンビ”など、従来のGLAYのイメージを刷新するような楽曲も音楽ファンに大きなインパクトを与えた。開催中の全国ツアー〈GLAY ARENA TOUR 2017 “SUMMERDELICS”〉でも彼らは、現在のGLAYの状態の良さをしっかりとアピールしているようだ。

「かなり入念な準備ができたので、ツアーの初日から自分たちがやりたいことを実現できていると思いますね。今回はアリーナツアーなので、大きいビジョンも用意できて。映像を思い切り使う曲、まったく使わないで演奏に集中する曲のメリハリも付けられているし、すごくいい感じだと思います。アルバムの制作中は意識していなかったんだけど、『SUMMERDELICS』にはアリーナに似合う曲が多くて。それも大きな発見でしたね」(HISASHI)

そして11月22日(水)には通算55作目となるシングル『WINTERDELICS.EP〜あなたといきてゆく〜』がリリースされる。リード曲はTAKUROの作詞作曲による“あなたといきてゆく”。切なさと愛おしさが同時に伝わってくるメロディラインを軸にした、王道のラブバラードだ。

「そう、まさに王道のGLAYメロディですよね。じつは『SUMMERDELICS』に収録しようと思ったいたのですが、新しいことをやろうとしたアルバムだったせいか、上手く混ざらなくて。でも、すごく良い曲だから〈いいタイミングでリリースするために、ライブで育てていこう〉ということになったんです。春のホールツアー(GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2017 -Never Ending Supernova)から披露していたのですが、しっかり届いているという実感もありますね。最近はメンバーそれぞれが得意な楽曲を作ることが続いていたから、〈そろそろ王道のバラードが聴きたい〉と思っていた方にはうってつけだと思います。アレンジに関しても奇を衒ったことはしていなくて、自分たちが得意なフレーズを素直に表現していて。〈スーツに派手なブーツ〉みたいな変わった組み合わせに凝っていた時期もありましたが、いまは〈この曲にいちばん似合う服を着させてあげよう〉という気持ちが強いですね」(HISASHI)

〈「年が明けたら結婚しようよ」 真面目顏あなたからのプロポーズ〉というフレーズから始まる歌詞も強く心に残る。まっすぐに人を愛し、年月を積み重ねながら愛情を築き上げる――“あなたといきてゆく”のテーマは、結成30周年を目前にしたGLAYのキャリアともリンクしているようだ。

「たとえば“ずっと2人で…”(95年)というラブソングはTAKUROが10代のときに書いた曲なんですが、すごく身近な人に対する思いを描いているんですね。いまはメンバー全員40代になって、あの頃よりももっと大きなところに向かって歌えるような感覚があるんです。30年近くバンドを続けてきたことも重なっているかもしれないですね。僕達の人生はGLAYとともにあるし、そのことは“あなたといきてゆく”からも感じてもらえるんじゃないかな」(HISASHI)

カップリングには“時計”“Satellite of love”の再録バージョンなどに加え、2016年10月の〈VISUAL JAPAN SUMMIT 2016〉で披露された“Joker”(X JAPAN)のカバーも収録。特に“Joker”には強い思い入れがあるという。

「〈YOSHIKIさんと出会っていなければ、現在のGLAYはなかった〉といっても過言ではないですからね。どの曲をカバーさせてもらうかについてもすごく考えたし、最大の経緯を込めて演奏させてもらって。YOSHIKIさんにも喜んでもらえたことも嬉しかったですね」(HISASHI)

12月23日(土・祝)、24日(日)にはメンバーの地元である北海道・函館アリーナで〈HAKODATE WINTERDELICS〉を開催。シングル『WINTERDELICS.EP~あなたといきてゆく~』をきっかけにしてGLAYは、新しい未来につながるストーリーを描き出すことになりそうだ。

「このシングルで制作はひと段落。秋のホールツアー、函館アリーナでのライブを経て、GLAYがどこに向かうかは、メンバーもまだわかっていないと思いますね。ひとりひとりが準備して、それをバンドに持ち寄って。次の旅がどうなるか、僕もすごく楽しみです」(HISASHI)