8年ぶりのソロ作は、あら恋などで活躍するオータケコーハンと共に、ほとんどを打ち込みで制作したアルバムに。ミニマルなプロダクションに思春期の煩悶とピュアな感情を託したベッドルーム・ポップ集で、〈宅録ブリストル・サウンド〉とでも形容できそうなメランコリックな音世界と、レインコーツあたりのポスト・パンク勢に通じるささくれ立ったエモーションが美しい。彼女らしく、どの過去作とも異なる一枚だ。