昨年よりライヴを再開したシーガル、なんと約14年ぶりの新作。中尾憲太郎らを擁する新体制でのサウンドは、かつてのクリーン・トーンを活かした生々しさもありつつ、ザラッと歪んだ、グランジ・リヴァイヴァルとも同期するものに。詞は攻撃性や苛立ちよりも、シンプルなラヴソングが目立つ。それは円熟や変化とも取れるが、彼女たちがずば抜けてクールで、ユニークなバンドであることだけはやっぱり不変だ。