「沖縄で活動していたときから、CDを出したいというのは私たちの大きな目標でした。いまこうしてひとつの形になって、少しずつデビューを実感しています」(ソフィー)。

 平均年齢16歳、沖縄から舞い降りた7人組のダンス・ヴォーカル・グループ、Chuning Candy。通称〈チュニキャン〉と呼ばれる彼女たちは、外国語も堪能なメンバーを中心に、地元で数々のTVCMや雑誌モデルとして活躍するティーンが集結したドリーム・チーム。ホームである沖縄で同世代の女子中高生を中心に人気を集め、〈愛踊祭2017〉の出演をきっかけに突如メジャー・デビューの切符をつかむというシンデレラ・ストーリーの体現者だ。そんな歌って踊れる新世代のガールズ・グループが、デビュー・シングル“Dance with me”で新たなストーリーを描きはじめた。

Chuning Candy Dance with me ポニーキャニオン(2018)

 タイトル曲“Dance with me”は、いまの空気を感じさせるキャッチーで爽やかなダンス・チューン。「恋をしたときの気持ちや、好きな人に振り向いてほしくてがんばっている女のコを歌った曲です」(千夏)と語るように、恋するティーンのリアルな姿が詰まった楽曲だ。グループ名にあるキャンディーのように、カラフルな7人の歌声も耳に楽しい。

 「ダンスのポイントは〈ベイビーポーズ〉です。右手の親指をくわえるようなポーズがサビにあるので、皆さんに真似してもらえたら嬉しいです」(琴音)、「それと振り付けには、手で作るハートのポーズがたくさんあります。いろんな種類のハートをみんなで考えたので、MVを観ながら探してもらえたら!」(優美香)と話す姿は等身大の女のコ。収録曲は他にも、夢をテーマにしたメッセージ・ソング“COLOR”、US産のティーン・ポップを思わせる“Take Me Out!!”と続く。

 「夢を追いかけていたり、女のコのポジティヴな気持ちを歌っていたり、どの曲も私たちと重なる部分があります。同世代の皆さんに聴いてもらって、一緒にがんばって歩んでいけたらいいな」(ソフィー)。

 「私たちのライヴやMVを観て、元気やパワーが伝えられるような人になりたいです」(LILI)。

 15~17歳で構成されたメンバーは、幼い頃から個々でタレント活動をしていただけあって、個性溢れるキャラクターも大きな魅力。

 「グループ名は〈キャンディーのようにいろいろな個性のあるメンバーがチューニング(調和)して音楽を紡ぎ出す〉というのが由来です。その名前が合っているなと自分たちでも思います。顔も性格もかぶっていないので、同じダンスでもひとりひとり違う表現ができる。それはChuning Candyの強みです」(ソフィー)。

 「どんな人に注目してもらっても楽しめる、そんなグループだと思います」(千夏)。

 7人が集まったときにハジけるパワーは絶大で、それはパフォーマンスにも表れている。

 「みんな明るくてノリがいいところも私たちの特徴。たとえば流行りの音楽が流れたら、すぐに〈キャー!〉って踊りはじめます。どこでも場所に関係なく、お店の中でも(笑)」(愛子)。

 「みんなでよく聴いているのはK-Popや洋楽。いまはMOMOLANDさんだったり、私は少女時代さんを昔から尊敬しているので、映像を観てパフォーマンスの勉強をしています」(ゆうり)。

 「私はアリアナ・グランデさんが大好きで、この間テキサス州のサントニオでライヴを見て衝撃を受けました」(LILI)。

 「アメリカ生まれのLILIと私は英語が話せるので、日本だけじゃなく世界をめざせるようにがんばりたいです」(ソフィー)。

 〈いま〉を生きる女のコが発信するティーン・ポップ。その熱量に一度触れたら、きっと巻き込まれていくはず。

 


Chuning Candy
(後列左より)琴音、ソフィー(リーダー)、LILI、ゆうり、愛子、(前列左より)千夏、優美香から成る、平均年齢16歳のダンス&ヴォーカル・グループ。メンバー全員が沖縄育ちで、地元のキャッツアイタレントスクール生によって2013年に結成される。個々がCMや雑誌などでタレント/モデルとして活躍する傍ら、2016年には沖縄県警のキャンペーンポスターに抜擢され、県内での認知を高める。同年には〈愛踊祭2016〉に九州・沖縄エリア代表として出場。翌年の〈愛踊祭2017〉決勝大会で審査員特別賞を獲得している。それをきっかけにメジャー契約に至り、このたびデビュー・シングル“Dance with me”(ポニーキャニオン)をリリースしたばかり。