2014年の初アルバムが米R&B/ヒップホップ・チャートで7位に食い込むヒットになった、DJプレミアとロイス・ダ・5'9"のプロジェクトが再始動。ある特定のアーティストの楽曲のみをサンプリングしてトラック制作するというストイックすぎるコンセプトは今回も継承。前回のエイドリアン・ヤングに続き、ここではフィリーのアントマン・ワンダーの楽曲を使用している。プリモが織り成すビートはそんなハードルをものともしない力作揃いで、MOP“Downtown Swing '98”を彷彿とさせる“1 Of The Hardest”やセローン“Rock in The Pocket”使いの“Era”など、ロイスのハードなスピット(いつになくネームドロップ多め)も相まって全編首振りっぱなし。ラプソディから2チェインズまで、ゲストの人選も渋い。