レイチェル・ポッジャーがついに《四季》を録音してくれた! ブレコン・バロックの精彩に富む響きをベースに、ポッジャーのソロが自在でニュアンス豊かな筆致を晴れやかなまでに堪能させてくれる。機智や洞察、ユーモア、さまざまな情感が音として表象され、ひと節ひとくさり、すべての音が全きを得た、収まるべきところに収まっている。極上の美に接した時に呼び覚まされる幸福感を思わずにはいられない。併録の協奏曲3曲がまた実に快適な聴き心地。録音も秀逸で、高音質の強みがここぞとばかりに極まっている。こういう演奏でバロックに触れたり、クラシック音楽に出会えたりできるなら! まさに至福の一枚というより他はない。