この6年振りの新作でアルディは何を歌っているのだろうか。フランス語なんて全く解らないけど“Le large”が見せた満天の夜空と無数に流れ行く星たちはきっと彼女の言葉と無関係ではないはずだ。囁くような不変の歌唱、年々深みを増すエレガンス、そして74歳となったいまも尚スタイリッシュな美しさを保つフランソワズ・アルディ。そんな〈特別な存在〉がある時耳にした楽曲“Sleep”への感動をきっかけに、高まったイマジネーションとそれに惹き寄せられるかのように集まったヤエル・ナイム等による数々の美しいメロディで構成された12の楽曲はアルディというひとりの人間の深遠を表現しているようだ。
フランソワーズ・アルディ(Françoise Hardy)『Personne d’autre』囁くような歌唱、深みを増すエレガンス、そして74歳となったいまも保つスタイリッシュな美しさ
