話題を途切れさせず多様な形式で音源を発信し続けることが最前線に立ち続けるためのセオリーとなっているご時世だが、このレヴェルで成功しているEDMアクトがここまで矢継ぎ早にオリジナル・アルバムを届けるのは非常に稀だろう。そんな状況からも充実ぶりを窺い知れる彼らの3作目は、トロピカル・ムードな最新トラップ・ポップや、DJスネイク、エイサップ・ファーグ、リル・デビーらと絡んだブーミン&バンギンな悪ノリの鉄板トラックを山積み搭載。加えてソフィア・レイエスとのラヴリーなダンス・ポップ“Bittersweet”、モクシーとイェイド・ローレンを迎えたUKガラージ“Down On Love”では、ビートを抑えてメロディーとヴォーカルを前に出すなど、新たな試みも交えて王者の風格を漂わせている。