キース・ケニフの創作意欲が止まらない。今年4月にゴールドムンド名義でアルバムを出したばかりなのに、次はヘリオスとしての新作を発表。美メロを立たせたオーガニックトロニカの気持ち良さは本名義ならではで、さらに今回はビートレスな曲も多く、ゴールドムンドにおけるポスト・クラシカル志向との境界線が曖昧になってきた印象だ。ボーズ・オブ・カナダにも迫る緻密にして壮大な音世界に圧倒される。