2年ぶりとなる10作目は、メーガン・トレイナーと共作した“Sugar Daddy”をはじめ、アリアナ・グランデなどに関わるヨハン・カールソンらの制作により、キャリア初期の作法を思わせるレトロ・ポップなソウル作品となった。近年のカヴァー集やジャズ作品でマチュアなシンガーとしての評価も得ているメイシーだが、その甘ったるくひしゃげた声でオリジナルなR&Bが聴きたかったリスナーにとっては待望の一枚だろう。