童謡や唱歌を思わせる牧歌的な味わいとポスト・ロック的な浮遊感を絶妙に配合し、不可思議な歌世界を作り上げる阿佐ヶ谷在住のシンガー・ソングライターがROSEより3作目を発表した。フォーキーな土臭さとひんやりした電子音が重なり合って生まれるうら寂しくもユーモラスな雰囲気は、病みつきになること必至。高田渡とジム・オルークの二人を分け隔てなく愛せるようなタイプにおススメしたいユニークな音盤である。