100作目をもって幕を降ろした〈Fabric/Fabriclive〉と双璧を成す老舗ミックス・シリーズ〈DJ-Kicks〉に、UK新世代ディープ・ハウスの雄が登板。細野晴臣“薔薇と野獣”が飛び出すなど、彼のルーツを窺わせる幅広いジャンルから絶妙に選び抜かれた楽曲が展開されていく。作り込んだミックスというよりもコンピレーションに近い印象だが、根底に確かに息づくグルーヴに壮大なスケールを感じさせる一枚だ。