戦後、落語と講談と並んで栄えた話芸〈浪曲〉。この衰退に歯止めをかける玉川太福が〈新作〉編と〈古典〉編の2作を同時リリース。どちらもタイトルに〈玉川太福の世界〉と付けるだけある技術の濃度。古典演目を継承しながら新作演目の創作にも意欲的な〈若手〉浪曲師だからこそできる、文化的フットワークの軽さとこの技術も〈新しい風〉と呼ばれる理由。亡き師・玉川福太郎師匠の〈おかみさん〉の弾く三味線に乗せて、現代の人間模様を描いた4席と、古典の名作3席の計7席を世に放ち、〈浪曲といえば太福!〉と叫ばれる時代を呼び寄せる。浪曲入門にもぴったりな2枚、同時ゲットが断然オススメ!