大瀧詠一が監修・選曲した小林旭のベスト・セレクション3枚がリイシュー。『Ⅰ』は民謡&俗謡集、『Ⅱ』はポップス&カヴァー集、『Ⅲ』は主題歌&ヒット集という内容。日活スターだった小林旭は独特のハイ・トーン・ヴォイスとコブシを生かし、同じ日活組の石原裕次郎より幅広い曲調をレパートリーとしていたのがこれらのベストを聴くとあらためてわかる。『Ⅰ』となる本作は 《ダンチョネ節》《ズンドコ節》など代表曲を含む “~節”を中心に網羅、ヒット曲である 《自動車ショー歌》手法で山手線の駅名を歌詞に盛り込んだ《恋の山手線》は昭和時代の男女の恋の心情がうまく反映されており今聴くと新鮮だ。