20周年イヤーのスタートを飾る両A面シングルは、言わずと知れた名タッグ「名探偵コナン」との新たなるスペシャルコラボ! デビュー直後の大ブレイクに浮き足立つことなく、20年間ひたむきに音楽に情熱を傾けてきた倉木麻衣。そんな彼女の〈進化〉と〈さらなる可能性〉を示した新作について、本人のコメントを交えつつ紹介する。
ミレニアム直前に『Love, Day After Tomorrow』で鮮烈なデビューを放ってから今年で20周年を迎える倉木麻衣が、20thアニバーサリーイヤーのスタートを飾る第一弾シングルを両A面でリリースする。今作は、これまでテーマソングを倉木が最多回数担当してきた「名探偵コナン」(一昨年、21作でギネス世界記録に認定)との新たなるスペシャルコラボレーションで、新春に放送され、自身初の声優にも挑んだスペシャル版の主題歌、オープニングテーマとして書き下ろしされた2曲である(1/26からはレギュラー放送のOP/EDに起用されている)。
和の情緒を織りまぜながらスタイリッシュなサウンドメイキングを施したミディアムチューン“きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない”は、『Time after time ~花舞う街で~』『渡月橋 ~君想う~』(2017年上半期に発売された女性ソロシンガーのシングルで最大の売り上げを記録。第32回日本ゴールドディスク大賞〈ベスト5ソング・バイ・ダウンロード〉を受賞)と並ぶ、京都三部作としても注目の一曲。倉木は、「今回のスペシャル版は京都を舞台とした修学旅行での新一くんと蘭ちゃんの甘く切ない想いが描かれたストーリーで、恋模様の核心に迫った内容にもなっていたので、それを投影する形で歌詞を綴っていきました。サビ終わりの〈Eternal Moon〉というフレーズは、新一くんと蘭ちゃんの2人だけの世界観がこれからもずっと続いていったらいいなという想いを込めています」と語っている。
切なさを纏いながらも、倉木ならではのたおやかで雅な歌声が心のよどみを溶かしてくれる、通称〈きみ恋〉。言葉では追いつけない感情を鮮やかに描き出した今作は、感動の瞬間を刻むウェディングソングとしても人気が高まることを大いに予感させる。
一方、ホーンセクション、クラップ、かけ声など華やかなサウンドで彩られた疾走感溢れる“薔薇色の人生”は、ライヴで盛り上がること間違いなしのファンキーなパーティーチューン。倉木は、「2019年新生活を迎えている方、夢を持って頑張っている方に、薔薇色の人生で猪突猛進に駆け抜けていきましょう!という想いを込めて作りました。ミュージックビデオにも登場する振り付けは、ライヴで盛り上がりたいと思って作ったもの。ぜひ一緒に楽しんでいただけたらと思います」とコメントしている。
また歌詞には、これまで倉木が担当してきた「名探偵コナン」のオープニング曲、エンディング曲のタイトルが散りばめているのも特徴的だ。これについて本人は、「タイトルのワンフレーズ、ワンフレーズ、想いを繋げるような形で作っているので、その想いを感じながら聴いていただけたら嬉しいです」と話す。〈真実はいつもひとつ!〉というコナンの代表的な決め台詞も歌詞の中に登場するなど「名探偵コナン」ファンはもちろんのこと、ポジティヴマインドへと導き、気分をスカッと高揚させてくれるこの曲は、何かに迷っていたり、落ち込んだ気分から抜け出せない人にも是非オススメしたいナンバーである。
今年は20周年ということで、初めての会場や、海外公演、シンフォニックスタイルのライヴと全20会場でのライブを予定している倉木。「歌手として成人式を迎えましたが、これからもっともっと成長していきたいです」と話す彼女は、キャリアを積み重ねても尚、新鮮な輝きを放ち続けている。新作はそんな彼女の〈進化〉と〈さらなる可能性〉を示す傑作であることは間違いない。