ガーリーな個性を強めてきたふくろうずの4作品!
エンジニアに増子樹を迎え、内田の舌っ足らずでキュートなヴォーカルと、浮遊感のあるシンセが印象的な『ループする』でCDデビューを飾ったふくろうずは、当時〈ポスト・ロック以降のJ-Popバンド〉の登場を強く印象付けた。同作は2009年末にまず生産限定盤として発表され、翌年4月に2曲を追加した形で全国流通されると、その半年後には『ごめんね』を発表。ポップセンスにさらなる磨きをかけると共に、タイトル曲に象徴される、恋愛や日常の機微を綴った歌詞世界も注目を集めた。
2011年のメジャー・デビュー作『砂漠の流刑地』では、會田茂一や古里おさむがプロデュースに加わり、より開かれたギター・ロックを展開。この頃はボブ・ディランをよく聴いていたという内田の歌詞は、より人生の深みを見つめたものとなっている。ここまで順調に作品を重ねてきた彼らだが、ドラマーの高城琢郎が脱退して以降の2012年はライヴ活動を行いつつ新体制を構築し、2013年にはミニ・アルバム『テレフォン No.1』を上梓。80年代風のシンセ・ポップや等身大の女心を描いた歌詞など、元来の魅力が改めて押し出され、原点回帰しつつも一回り更新された姿を見せた。
▼ふくろうずの作品
左から、2010年作『ループする』『ごめんね』(共にKowalski)、2011年作『砂漠の流刑地』、2013年のミニ・アルバム『テレフォン No.1』(共にエピック)
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