新作をリリースする度に毎回ピアノファンを虜にしているHyperionの〈ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ〉。このシリーズに必要不可欠なピアニスト、ハワード・シェリーが挑んだのは、今年9月に生誕200周年を迎えるクララ・シューマンの“ピアノ協奏曲イ短調 Op.7”。甘く切ない旋律はハワード・シェリーの卓越した表現力により、より一層聴き手の心を深く揺さぶる。この1曲だけでも聴き応え抜群だが、ヒラー、エルツ、カルクブレンナーの秘曲も美しい。今回でシリーズ第78巻。今後の新作を楽しみに待ちたい。