昨年1月にドロレス・オリオーダンが46歳の若さで急逝したのは悲しすぎたが、約1年を経てまさかの新作が上梓されるとは望外の喜びだ。彼女が死の直前まで録音していたというデモ音源を、残りのメンバーが旧知のスティーヴン・ストリートと磨き上げ、力強いギターとドロレスの実直な歌声がマッチした“All Over Now”など、クランベリーズらしい清冽な仕上がりに。最後のアルバムながらしっかり前を向いている。