出世作『祝祭』に引き続き、ギターの林宏敏、ベースの本村拓磨(Gateballers)、ドラムスのBob(HAPPY)との4人編成で制作された新アルバム。ブラスを迎えたファンク・ポップ“布と皮膚”なども織り交ぜられているが、スタイルとしては前作以上にプレーンなロックンロールを志向した作品に仕上がっており、大らかなアンサンブルに乗せて瑞々しい詩情が綴られていく。その誠実な音と言葉の連鎖にいちいち胸を揺さぶられる。