ライアン・アダムスと結婚したあたりから女優業に専念し、この10年ほどは映画キャストとしての歌唱を聴かせるのみだった往年のポップ歌手が、離婚と再婚を経て久しぶりにシンガーとして前線復帰。前作『Amanda Leigh』(2009年)から地続きとなるフォーク~カントリー基調の自作曲を聴かせる内容で、プロデュースもマイク・ヴィオラがそのまま継続。深みの増した可憐な歌声をアコースティックで素朴な意匠が包み込んだ佳作だ。