故フェラ・クティの魂を継承する、NYブルックリンを拠点に活動するバンド。2000年のデビュー・ミニ・アルバムから本作で7作目。デヴィッド・バーンやセイント・ヴィンセントとのコラボや黒田卓也との共演といった経歴も持つ彼ら。ヘヴィー&ファンキーなアフロビートを基調としたブレない音楽性は、NYのバンドらしい都会的なアレンジや、エキゾチックなメロディーから感じる郷愁など、聴き手を飽きさせない多方向への魅力を含有し、まさに現代最高峰のアフロビート・バンドの面目躍如といった内容。メンバーがカンフー道場に通っていたことに由来する東洋的なジャケットの独特なセンスも○。

 


ザップ・ママを迎えた『Where The Gods Are In Peace』 から3年ぶり、NYを代表するアフロビート・バンドの新作は、ダップトーンを仕切るガブリエル・ロス(ボスコ・マン) が久々にプロデュースに復帰。謎のジャケや表題はメンバーがカンフー道場に通っていたことに由来するそうで、雄大なグルーヴに東洋風味が交じってエチオ・ジャズ的な快感をもたらす局面も。スリリングに展開しながら10分を駆け抜ける“Koto”が圧巻。