偉大なる名女流ピアニスト、タチアナ・ニコラーエワ。亡くなられてから11月で27年になるが、本アルバムは彼女の音楽人生を語るうえでも非常に重要な価値ある1枚。亡くなられる約半年前のライヴ録音。楽曲は彼女が得意としていたバッハ《フーガの技法》。1音、1音の響きとその音色は私たちの心奥底に深く浸透する。静かに流れ、時には激しさを増す川の流れのような演奏。最晩年でのまさに完成させられた音楽。時代はかわれどタチアナ・ニコラーエワの演奏は未来永劫多くの人々の記憶に残され続けていくことであろう。