映画「アボカドの固さ」の東京・京都・大阪での公開延期が発表された。
城真也が監督、前原瑞樹が主演した映画「アボカドの固さ」。2020年4月11日から東京・渋谷ユーロスペースでの公開が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、残念ながら延期となっている。
映画『アボカドの固さ』のユーロスペースでの上映は、ユーロスペースの休館に伴い、延期となりました。(2020/4/7) pic.twitter.com/JNVpoqtysd
— 映画『アボカドの固さ』🥑 (@avokatas) April 7, 2020
また、5月下旬に予定されていた京都の出町座、大阪のシネ・ヌーヴォでの公開も延期が決定。公開日については決定次第、「アボカドの固さ」の公式Twitterアカウントで発表される。
また、「アボカドの固さ」公開延期の発表と同時に、城監督の前作「さようなら、ごくろうさん」がVimeoで無料公開された。〈自宅で過ごす時間が長い今、少しでも楽しみになればと思い〉、今回の無料公開に踏み切ったとのこと。「アボカドの固さ」上映前に、ぜひチェックしてほしい。
「アボカドの固さ」公開延期と「さようなら、ごくろうさん」無料公開について、製作チームおよび城監督から発表されたコメントは以下のとおり。
5月下旬に大阪・シネ・ヌーヴォと京都・出町座で公開を予定しておりました、映画『アボカドの固さ』は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けまして公開の延期が決定いたしました。
公開時期は未定となっておりますが、東京・ユーロスペースでの上映ののちに、関西での上映を行えるように調整をしております。
東京・ユーロスペースでの上映時期もまだ決まっておりませんが、今のところ夏以降の予定となっております。
決まり次第こちらよりお伝えいたします。
様々な作品の延期や中止のお知らせが続く中、我々も大変心苦しい決断となってしまったのですが、ご理解いただけましたら幸いです。
1日も早くこの事態が収束し、映画館にまた皆さまが集まれる日が来ることを願っております。
2020年4月23日
映画『アボカドの固さ』製作チーム
以前に監督した『さようなら、ごくろうさん』を期間限定で無料公開します。
『アボカドの固さ』の主演・前原瑞樹くんとは、この映画の撮影をきっかけに出会いました。夜の小学校が舞台の映画なのですが、前原くんは若手教員役を演じています。
初めて彼と会ったときのことを思い返すと、ちょっと恥ずかしい気持ちになります。顔合わせを終えたあと、衣裳合わせのために僕らはセンター街にある某巨大古着屋に出かけました。ここなら試着し放題で服を選びながら仲良くなれるし我ながらいいアイデアだと考えたんですがあとで聞くと普通そんなことやらないらしく、この監督大丈夫かな、と前原くんは大いに戸惑ったそうです。ちなみに余談ですが、このとき購入した「職員室で羽織るノルディック柄のフリース」は撮影終了後に前原くんにプレゼント(というか、いらないから持って帰ってもらった)して、そしたら実際に部屋着として使ってくれていたみたいで、それが回り回って『アボカドの固さ』でも、前原くんの部屋着の衣裳に採用されています。つまり、どちらの映画にも同じノルディック柄のフリースが登場するということで、そんなフリースの輪廻転生にもご注目ください。
今、自宅で過ごす時間の楽しみに、少しでもなれば嬉しいです。
城真也
FILM INFORMATION
さようなら、ごくろうさん
ストーリー:
小学校の警備員を退職した男。しかし男は夜になると、学校へ忍び込もうとする。一体、何があるのだろうか。夜の学校はちょっぴり怖くて、優しくて、狂っている。
監督・脚本:城真也
出演:あらい汎/前原瑞樹/りょうた 他
第39回ぴあフィルムフェスティバル アワード入選作品
2017年/日本/カラー/スタンダード/43分
©城真也/早稲田大学映像制作実習
アボカドの固さ
ストーリー:
ある日突然、5年付き合った恋人・清水緑に別れを告げられた俳優・前原瑞樹。どうにかヨリを戻したい一心で、周囲に失恋相談をして回り、ひとまずは1ヶ月後に迎える25歳の誕生日まで待つと決める。しかし、待てど暮らせど緑からはなんの音沙汰もない。復縁への淡い期待を抱きながら右往左往する男の〈愛と執着の30日間〉。
監督・脚本・編集:城真也
脚本:山口慎太朗/前原瑞樹
撮影:新藤早代
照明:山岸元
録音:浅井隆
美術:花村優香
衣装:7A
メイク:田部井美穂/ホンダナオ
助監督:村松優翔/西邑匡弘
制作:吉田大樹/石川泰地
製作:井上遼
出演:前原瑞樹/多賀麻美/長谷川洋子/小野寺ずる/空美/並木愛枝/兵藤公美/山口慎太朗/西上雅士/日下部一郎 ほか
2019年/日本/カラー/アメリカンビスタ/100分