キャリア15年を迎えた名シンガー・ソングライターの通算11作目は、肩の力を抜いてひたすらグッド・ソングを紡いだような、ここ数年でも屈指の快作だ。ワンダーなメロディーを軽やかな7分の4拍子で届ける“I Love Afternoon”、ラテンR&B風な“You're The One”など彼らしい作風に加え、軽妙なモータウン作法やナット・キング・コールを思わせる小粋なジャズ・ヴォーカルまで、洒脱なヴォーカリストとしての魅力も前面に出た充実作。