『まほう』に続く待望の通算7枚目。いとうせいこうと真っ向から渡り合う“事件”、アジア人女性の喋りをサンプリングした“ニホンゴ”など規制の枠組みのあり方を疑い、古いものに取って代わる新しい手段を生み出そうとしてきた巡礼的ダイナミズムに満ちた曲が並ぶ。そこに路傍の辻音楽師の歌のような“生活節”や三木鶏郎の冗談音楽に通じる世界観の “駅弁ソング”が混じり合い、未知との遭遇感が2割増。またしても事件だ。