マンドリン奏者のマウロ・スクイッランテと制作した〈イタリアの四季シリーズ〉四部作の最終章『Primavera~イタリアの春~』が記憶に新しいサンテ・トゥルジの個人として4作目のアルバム。言わずと知れた《オー・ソレ・ミオ》《サンタ・ルチア》や、様々なCMでお馴染みの《フニクリ・フニクラ》など全21曲のうち19曲がナポレターナ。ノスタルジックなナポリの名曲と繊細な彼のギターの音色は、そっと寄り添ってくれるような懐の深さがあります。悲観的になることもなく、無理に前を向くこともなく、エスプレッソとバタークッキーでもいただきながらとりあえずのんびりするか、という気持ちにさせる今一番必要な音楽だと感じます。