ジェイ・Zに才能を見初められて2010年にロック・ネイションと契約しながら、長きに渡って待たされていたジェイ・エレクトロニカのファースト・アルバムがついに到着。そのジェイ・Zがほぼ全曲で客演し、イントロに続く“Ghost Of Soulja Slim”で本作のファースト・スピットをするのもジェイ・Z、とそのご加護を最大限に受け、両ジェイによるコラボ作的な様相も呈しているものの、ジェイ・Zにも引けを取らぬ主役の圧倒的なオーラをヒシヒシと感じさせる。ルイス・ファラカン師のスピーチで幕を明け、イスラム教や神にまつわるワードが随所で散りばめられており、スウィズ・ビーツやエイラブミュージック、ジェイムズ・ブレイクら豪華制作陣と共に作り上げたサウンドも荘厳な雰囲気を漂わせている。