表題が仄めかすように(?)、〈オリジナルの新曲から成る最後のアルバム〉と謳った3年ぶりの新作。ティム・ケリーが手掛けた2018年以降のシングルを含み、本人やアール・コーエンらも制作に関与した楽曲は、ピアノの旋律が美しい“Nobody”などのスロウ・バラードが出色の出来で、ロマンティック道を一途に歩んでいた頃のムードを呼び覚ます。スティーヴィー・ワンダー風のファンキー・グルーヴ“Bad”などのアップも快唱。