「フェイス・イット デボラ・ハリー自伝」ブロンディの顔にしてNYパンクのアイコンが〈地下世界の娘たち〉に捧ぐ

DEBORAH HARRY , 浅倉卓弥 『フェイス・イット デボラ・ハリー自伝』 ele-king books (2020)
2020.10.19

ブロンディのフロントウーマンであり、NYパンク・アイコンの1人がその半生を綴る。ヴェルヴェッツやラモーンズはもちろんウォーホールやバスキアといったかの地の神聖化されたレジェンドたちが、生身の人間として登場するさまは、ある視点からのNY小史ともなっておりエキサイティング。そして、セックスやドラッグについてもあっけらかんと語り、男社会のなかで男化することなくナチュラルに〈女性〉であり続けたデビーの姿に、あとに続いたフィメール・ミュージシャンたちが透けて見える。冒頭に記された言葉は、〈地下世界のすべての娘たちに捧ぐ〉。まさにそう!

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