ビリー・チャイルズ(Billy Childs)『Acceptance』グラミー常連のピアニストが〈演奏しながら〉作り上げたジャズらしい一枚

2020.10.30

グラミー賞の常連だけでなく、受賞回数も多い作編曲家、ジャズ・ピアニストのビリー・チャイルズの最新作。冒頭と最後にブラジリアン・テイストの楽曲を配置し、爽快なグルーヴが印象的。チック・コリア、ハービー・ハンコックの影響は確かに明らかだが、ジョージ・デュークの音楽の雰囲気が漂う。全曲でびっちりソロを取るという徹底ぶりは、ソロ・アルバムは、ピアニストとしてのステートメントの場所ということなのだろう。作曲家としてオーケストラ作品の委嘱も数多いが、その際の〈書き込まれた音楽を演奏とする〉いうスタンスとは異なり、このアルバムは〈演奏しながら作り上げられている〉という雰囲気で、そのジャズらしさは圧巻。

 

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