このトロントの3人組の奏でる音楽が雑音だとは思わないが、彼らの音楽性が〈ノイズ・ロック〉と称されるのは真の意味でオルタナティヴなロックをヒリヒリとした緊迫感と共に鳴らしているからだ。同じ志を持つユニフォームのベン・グリーンバーグとともに作り上げた4作目のアルバム。ジャンクなサウンドの中にキャッチーな魅力も閃かせながら、その思想はさらに先鋭化。ラストは7分強のリフの反復が聴く者を幻惑する。