2019年夏に始動した東京を拠点とする5人組バンドがカセットテープという形態で放つ初の全国流通フル・アルバム。安宅伸明(ヴォーカル/ギター)が醸し出すのどかな味わいを孕んだギター・ロックが軸にあるなか、“ラジオのカセット”ではラップ、“しおさい”では朗読が入ってきたりと、フジカケウミ(ベース)の声も効果的に響く。柔らかなアンサンブルとコーラスワークは、暖炉にあたっているかのような安心感。