ずうんと重たいギターの泣きで始まる約2年ぶりのフル・アルバム。その“SADAMETIC 20/20”の1行目は〈どんなに泣き喚けども 壊れた世界は戻らない〉。現状にしっかり言及したうえで聴き手を抜群の説得力で射抜いてくるド真ん中節、不屈のハードコア・パンク精神がどこまでも怒髪天らしく、“孤独のエール”の明朗快活な音像と、〈がんばれ!〉の叫びも涙が出る。“ポポポ!”の能天気さに笑えたら、きっと大丈夫。