現代社会が持つ新たな脆弱性をテーマにしたという、約4年ぶりとなる通算6枚目のアルバム。とにかく感傷的なアレック・オウンズワースのヴォーカルとフォーキーなメロディーがとても印象に残る。アレンジでもこれまでのニューウェイヴ的な側面は残しつつ、今回はピアノやストリングスを多用して、歌に重点を置いていることも窺える。スピリチュアルなムードに癒されるような感覚があり、明らかに新境地の作品と言っていい。