幻惑的なギターや、美しく折り重ったコーラスワークなど、先行カットの表題曲で提示していたシューゲイザー/ドリーム・ポップ的な色合いを高めたサード・アルバム。それでいて、ときにビートが鋭さを放つ“sleepless”や、初の英詞&7分超えの長尺に挑んだ“Anywhere”をはじめ、耽美かつ退廃的な雰囲気というよりは、重く沈んだ日常に優しく差し込んでくる光のようなアンサンブルと言葉に胸を熱くさせられる。