〈完璧な夏の午後のサウンドトラック〉というバッチリすぎるテーマを掲げた、愉快なアメリカーナ伝承者の7作目。ズブズブなスワンピー・サウンドを轟かせる“Fine To Me”やエレキ歌謡的な泣きの旋律が疾駆する“Rotterdam”といったイカす系から香ばしい南国情緒に包まれた“Yo-Yo”などのホッコリ系まで理想的なサマー・ムードを完璧に演出。この男前っぷりはジョナサン・リッチマンの域に達したと言っていいかもしれん。