80年代末にロングビーチで前身ユニットが立ち上がり、90年代に入ってからはデス・ロウ勢とは違う方向からLBCスタイルを追求してきたフォーサム。日本やユーロのウェッサイ・シーンに与えた影響も大きく、2010年には日本主導で『Loyalty And Respect』をリリースしていた彼らだが、グループ名義のフル・アルバムとしてはそれ以来となる新作が立て続けに登場する。

FOESUM G Funk Shun Gangsta Zone/Pヴァイン(2014)

 まず、昨年から告知のあった『G Funk Shun』はかねてから関係の深かったフランスのギャングスタ・ゾーンに舵取りを委ね、鬼才DJ AKの全面制作で作られた一枚。AKらしいヘヴィーなファンクがコンビのリラクシンな語り口をシンプルに盛り上げ、盟友ボー・ロックの参加も得た重厚盤となっている。

 

FOESUM Cali Life GRAND PRODUCTION(2014)

 もう一枚は9月の来日に合わせて緊急リリースの『Cali Life』。こちらは馴染みのDS455DJ COUZTwo-JMr. Low-Dらも尽力し、またまたボー・ロックや共に来日するMCエイトも参加したユニティー感のあるコラボ集の趣だ。どちらも必聴!