3年ぶりの新作は、生演奏と電子音を織り交ぜてプロダクションを強化した意欲作。シンベを用いた“Saturday Night Sky”や、煌びやかなシーケンスが特徴の“Moonlight”では、佐々木健太郎がソウルフルな歌声を聴かせ、エレドラから生ドラムに切り替わるポスト・パンク“うつくしいほし”の歌詞は、下岡晃らしい独自の観察眼が冴える。シティー・ポップのブームとは適度な距離で並走しながら、彼らは〈街〉を歌い続ける。