かつてUS進出も果たしたドイツ在住のナイジェリア系シンガーがEPを挟んで発表した4作目のアルバム。盟友ファーホットを中心にドイツの気鋭たちが制作を手掛けるが、R&Bやレゲエなどを咀嚼した楽曲はミニマルで尖鋭的なものへと変化し、ネイオに通じるキュートなソプラノ声も交えてアフロビーツ寄りの曲などを歌う。トリップホップ的な表題曲はトリッキーの作品に客演した影響か。社会変革にも踏み込つつ愛を謳った気高い作品だ。