2011年の『Native Sun』以降、C2Cやバロージ、本作にも参加しているシェウン・クティをはじめ、さまざまな作品に顔を出す機会が増えたガーナ出身のラッパー。待望のニュー・アルバムは、ネカやアンジェリーク・キジョーらをゲストに迎えた華やかな一枚だ。ハイライフ/アフロビートを下敷きにした生バンド・サウンドを背に、ルーツを掘り下げていく従来通りのアプローチも見られる一方、ロバート・グラスパーと共鳴するようなジャズ・トラックや、新型アフロ・サンバとも呼ぶべきマルセロD2とのコラボ曲、ラヴァーズ・ロック調など、より自由度が増した印象を受ける。言うまでもなく、アレンジの幅が出たことで、歌心たっぷりな早口ラップの魅力も大きく広がることに。どう聴いても傑作!