マシューデヴィッド主宰のリーヴィングからカセットを出していたりしたマインドデザインが、ジョンウェインへのビート提供を経て、納得のストーンズ・スロウ入り。いわゆるビート・ミュージックとヒップホップなどの境界を改めて無にしようとする最近のレーベルに相応しい展開で、ここで聴けるのはかつてのヒップホップmeetsエレクトロニカをディラ以降の手捌きでもっとドープに推進した未来型だ。メランコリック現代!

 

生まれはニュージャージー、現在はLAを拠点とする新鋭ビートメイカー。ピュアなエレクトロニカとJ・ディラっぽいサンプル・ワークやヴァイブレーションの両面を併せ持った存在で、このアルバムもピーナッツ・バター・ウルフが好きそうなイイ感じの出来。プロデュース仕事も増えそうな逸材だ。