ポール・クック(セックス・ピストルズ)の娘にして再結成スリッツやトロージャンズでも活躍してきた彼女。マージ移籍後の2作目となるこの4年ぶりの新作でも、引き続きUKラヴァーズを下地に洗練されたスタイルを聴かせる内容に大きな変化はない。開放感のあるメロディアスな意匠と成熟したハーモニーに乗せて率直なメッセージと歌心を響かせ、“Kush Kween”ではジャー9と共演。季節モノとしても、そうじゃなくても機能する好盤。