スリッツの再結成メンバーとしても活躍するラヴァーズ歌手が、引き続きプリンス・ファッティを指揮官に迎えて3年ぶりの新作を発表。父親がポール・クックという話は有名ですが、実は母親がカルチャー・クラブの一員だったそうで(しかも名付け親はボーイ・ジョージ)、それを知ったうえで聴いたせいか、80sのUKレゲエ盤みたいだな~と感じたりして。インド風のストリングスが耳から離れない“Postman”、スペイシーな電子音が飛び交う“Looking For Real Love”をはじめ、折り目正しいルーツ・レゲエに尖ったダブワイズや実験的なウワ音、ポップな歌メロを合わせる作りなんてモロでしょう。デニス・ボーヴェルが参加していたり、アリ・アップへのオマージュ曲があったり、好き者にはたまりませんね。