セイント・ヴィンセント他を手掛けたプロデューサー、ジョン・コングルトンと組んだ8枚目のアルバム。もともとピアノの弾き語りを身上としているシンガー・ソングライターだから、前作同様、オーケストラルなポップ・サウンドとの相性は抜群だ。NYのアンタイ・フォーク・シーンを出自に持つエキセントリックな魅力も今は昔。穏やかな表現の中に美しいメロディーを紡ぎ出す才能がきらめいている。